糖尿病の判断基準
糖尿病かどうかの判断は、血糖値を測定することによって行うことができます。
糖尿病の判断に関しては、日本糖尿病学会の診断基準が使用されますが、診断基準値には3つの条件が存在しています。
1.空腹時血糖値が126mg/dl以上である事
2.随時血糖値(食事の有無に関係なく、随時行われる事)が200mg/dl以上である事
3.ブドウ糖負荷試験で2時間値200mg/dl以上である事
上記の3つの条件のうち、ひとつでも該当すると、糖尿病の疑いが強い「糖尿病型」として判断されます。
しかしながら、最終的に、糖尿病であるかどうかの判断はかなり難しくなります。血糖値は、食事や運動、起床直ぐなどの時間帯によっても大きく変化するからです。したがって、一旦、糖尿病だと判断されても、再検査では問題がなかったりすることが起きえます。
また、その逆も起こりえます。そのため糖尿病の判断に関してはあまりに明らかな場合を除いては、誤診を避ける為に、複数回の検査を受けた方が確実であると考えられます。これは医師の判断でもありますから、面倒でも、その指導に従うことが必要でしょう。
糖尿病の分類
糖尿病の種類にはいくつかあります。それぞれに発症する過程や原因があります。そのため、違いを知っておくことは糖尿病を知る上で役に立ちます。
1型糖尿病
1型糖尿病は膵(すい)臓にあるβ細胞というインスリンを作る細胞が破壊されてしまうために、インスリン不足となり、糖尿病になってしまうものです。この糖尿病には先天的にうけついだもの、あるいは体質によるものです。
また、1型糖尿病は8歳前後までの子供時代に発症することが多く、小児糖尿病やインスリン依存型糖尿病と呼ばれていました。この1型糖尿病は、後天的に糖尿病になってしまうタイプの糖尿病とは完全に区別されています。
1型糖尿病では、その発生原因からして毎日インスリンを補充することが必要になります。
2型糖尿病
2型糖尿病は糖尿病で一番多いものです。私たちが糖尿病といったときに連想する病気がまさにこの2型糖尿病です。糖尿病患者の90%以上がこのタイプの糖尿病です。この糖尿病は、いわゆる生活習慣病です。たとえば、不摂生な生活によって、太りすぎてしまい肥満になると、それが原因となって膵(すい)臓がダメージを受けてしまい。その結果インスリン分泌機能が悪化して、糖尿病を発症してしまいます。
妊娠糖尿病
妊娠糖尿病は、妊娠中に罹る糖尿病です。妊娠糖尿病の原因は、妊娠中のホルモンバランスの崩れることによっておこります。妊娠中毒症あるいは発育不全などに重大な影響を与えるため、妊娠中には十分注意を払わなければいけません。
このほかにも糖尿病には、二次性糖尿病や境界型糖尿病などがあります。
糖尿病とは?
糖尿病(とうにょうびょう、Diabetes Mellitus: DM)は、糖代謝の異常によって起こるとされています。
血糖値(血液中のブドウ糖濃度)が病的に高まることによって、様々な特徴的な合併症をきたす危険性のある病気です。
血液中のブドウ糖濃度(血糖値、血糖)は、正常では常に一定範囲内に調節されています。これは、ブドウ糖が脳をはじめとした各器官の主要なエネルギー源であると同時に、組織の糖化ストレスをもたらす有害物質でもあるためです。
血糖が上昇したときの調節能力が弱くなり、血糖値が病的に高まった状態を糖尿病と言います。
一定以上の高血糖では尿中にもブドウ糖が漏出し尿が甘くなる(尿糖)ため糖尿病という名が付けらました。
糖尿病の全世界の患者数は2006年現在で1億8000万を越えると見積もられています。そして、2030年までに倍増すると予想されているようです。
日本国内の患者数は、なんと、この40年間で約3万人から700万人程度にまで増加しています。そして糖尿病予備軍を含めると2000万人に及ぶとも言われています。